うつ病

「うつ病」になったら「依存症」に…「うつ病」と「依存症」の関係とは?

サムネイル:うつ病と依存症の関係

この記事を読むのに必要な時間は約6分です。

こんにちは、サイです。

 

突然ですが今、うつ病に苦しんでいる人で、「酒・たばこ・ゲーム・ギャンブルなどの依存症があるかも」と感じている人はいませんか?

実はうつ病と依存症には関係性があり、2つを併発することがあります。

 

かく言う私もうつ病になった際に、同時に依存症(ネット依存症)に陥ってしまいました。

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そこで今回は、私の経験も踏まえて、

1:そもそも依存症ってなに?

2:依存症になるメカニズム

3:うつ病と依存症の関係

4:依存症を治すには?

この4つについてお話します。

 

 

1:そもそも依存症ってなに?

まず依存」とは、「ある行為を繰り返さないと満足できない状態に陥っていること」を指します。

例えば、

・毎日晩酌をする

・定期的にタバコを吸う

・毎日ゲームをせずにはいられない

などです。

 

でも、こういったことは、誰もがひとつやふたつは思い当たるものがあるでしょうし、必ずしも悪いことではありません。

「依存」にも「良い依存」と「悪い依存」があります。

 

良い依存」は、楽しみのひとつであり、それを行うことでリフレッシュでき、日々のストレス解消につながります。

また、「良い依存」は例えば適度な晩酌なら「嗜好」、節度を守ってゲームをするなら「趣味」とも言い換えられます。

 

一方で「悪い依存」は、体を壊すほど酒を飲む、睡眠時間を削ってまでゲームをするなど、

・さまざまな支障が生じても、その行為を行わないと耐えられない

・依存の対象で頭がいっぱいになる

・やめたいと思ってもやめられない

といったレベルにまで達してしまったものを指します。

 

この「悪い依存」が「依存症」という病気です。

 

 

2:依存症になるメカニズム

そもそもなぜ、「依存」が「依存症」という病気のレベルまで到達してしまうのか。

そのメカニズムのカギは、「脳」にあり、次のプロセスを経ることによって「依存症」になっていきます。

 

プロセス1

まず、依存行動によって快感という刺激を得ると、脳内では「快中枢」という心地よさや気持ち良さを受け取る場所が刺激され、行動と快感を記憶していきます。

”お酒を飲むと気持ちがスッキリする、ストレス発散になる”といったことが、脳に刷り込まれていくのです。

 

プロセス2

快中枢が刺激されると次は、側坐核という部位が活性化してドーパミンという神経伝達物質を分泌します。

ドーパミンが分泌されると中枢神経が興奮し、それによって人は快感を得ます。

 

プロセス3

依存行動が習慣化してしまうと依存行動をとる度に、ドーパミンが何度も強制的に分泌されるようになります。

すると、中枢神経の機能が低下し、だんだんと快感を得られにくくなっていきます。

 

快感を得られにくくなるにつれて、「前のような強い快感がまた欲しい!」と考えるようになり、人によっては「依存症」という、もはや自力でコントロールできない、病気のレベルまで到達してしまうことがあります。

 

ちょっと難しい話をしましたがつまりは、

お酒を飲む ⇒ 「お酒飲むと気持ちいい!」と快感を得る ⇒「またお酒飲みたい!(快感を得たい!)」と思う ⇒

お酒を飲む ⇒ 「お酒飲むと気持ちいい!」と快感を得る ⇒「もっと、お酒飲みたい!(快感を得たい!)」と思う ⇒

もっと、お酒を飲む ⇒…

という一連の流れが脳に刷り込まれて、負のループが出来上がるということです。

 

依存症は脳の病気です。

そして依存症は、意志の強さや性格に関係なく、環境や条件などによって上記のような負のループができてそれを繰り返すようになると、誰でも陥る可能性があります。

 

 

3:うつ病と依存症の関係

依存症は、うつ病などの精神疾患と併発することも多いです。

 

この場合、

1:依存症になって、さらに二次的にうつ病になる

2:うつ病になって、さらに二次的に依存症になる

という2パターンあります。

 

私の場合は後者で、うつ病になったことで、その苦しみを快楽でごまかそうとしてネット(YouTube)依存症になりました。

 

私は、特にレジャー系のYouTube動画にはまりました。

うつ病で自身はまともに体を動かせない中、ユーチューバーが釣りやキャンプを楽しんでいるのを見ると、“自分が今できないことを替わりにやってもらっている、何だか自分も追体験できている” ような感覚があり、そこから快感を得るようになっていきました。

そしてその快感は、うつ病の苦しみをごまかしてくれました。

 

はじめは夜仕事から帰ってきて、ご飯を食べながら1時間程度見るだけでした。

しかし、うつ病の苦痛は24時間途切れることはないので、YouTube依存もそれをごまかす役割を担おうとしてどんどん悪化。

次第にトイレの中やお風呂の中、車での移動中にまで、四六時中見ていないと耐えられなくなりました。

 

当然そんな状態にまで達すると、得られる快感はどんどん薄れてきます。

最も悪化していた頃は、もはやYouTubeを見ても何も感じませんでした。

それでも依存を止められず、何の快楽も得られず、うつ病の苦しみも緩和できないのに、スマホをポチポチポチポチと永遠に触り続けていました。

 

 

4:依存症を治すには?

依存が日常生活に支障をきたす状態になっている場合は、依存症という「病気」なので、自力で克服するのは難しいです。

そのことを認めて病院で相談するのが、治す一番の近道です。

 

依存症を治すには、専門医の力を借りながら依存対象を絶ち、それをキープし続けられるように治療・訓練をすることになります。

 

なお、うつ病から二次的に依存症になった場合は、そもそもの原因であるうつ病を治すことが先決です。

 

私の場合もうつ病起因の依存症だったので、うつ病が寛解すると、うつによる苦痛を快楽でごまかす必要がなくなったので、ネット依存症もなくなりました。

 

なにか特別、依存症に対してアプローチをしたわけではありません。

うつ病がよくなったら依存症もいつの間にか消えて、あれほど手放せなかったスマホがすんなり手から離れました。

 

 

まとめ

依存症とうつ病は併発することがありますが、どちらが先かで治療も変わってきます。

1.依存症が元でうつ病になった場合 ⇒ 依存症を先に治療する

2.うつ病が元で依存症になった場合 ⇒ うつ病を先に治療する

 

依存症とうつ病を併発している方は、自分がどちらのパターンに当たるか振り返ってみて、それも踏まえて専門医に相談してみてください。

 

なお今回の記事は、厚生労働省のホームページと下の書籍を参考にして作成しました。

どちらも依存症についてとても分かりやすく書かれているので、ぜひそちらも見てみてください。

 

参考文献

・厚生労働省ホームページ 依存症についてもっと知りたい方へ

・病院・ネットでは教えてくれない「依存症」の本

 

今回は以上です。

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