うつ病

「新型うつ病」ってなに?若者のうつ病はうそ?周りに流されず症状と向き合おう

この記事を読むのに必要な時間は約5分です。

こんにちは、サイです。

 

突然ですが、皆さんはこのような表を見たことがありますか。

従来型うつ病新型うつ病
年齢層中高年が多い20代から30代
性格完璧主義・責任感が強い自尊心が強い・傷つきやすい
症状悪化の原因自分を責める他人を責める
症状一日中気分が沈む浮き沈みが激しい
辛い場所場所に関係なく辛い業務時間内での会社
休日の状態一日中気分が沈む元気になる

 

私はこの表を見たとき、世の中の「若者のうつ病」への認識 に対して疑念を抱きました。

皆さんはどうでしょうか。

 

そこで今回は、20代でうつ病になった私が疑問に感じた「若者のうつ病」への認識 と自らのうつ病との向き合い方 についてお話します。

 

 

世の中の「若者のうつ病」への認識

私は公務員として勤めていて、体調を崩すことが多くなってきていた頃、「もしかすると、自分はうつ病なのかもしれない」と思い、自分の状態についてネットでいろいろと調べていました。

そして、その中で「新型うつ病」というものを見つけました。

 

「20代 うつ病」というキーワードで検索すると、「新型うつ病」に関する記事が数多くヒットします。

それらの記事の一つの中で出てきたものが、さきほども示した表です。

従来型うつ病新型うつ病
年齢層中高年が多い20代から30代
性格完璧主義・責任感が強い自尊心が強い・傷つきやすい
症状悪化の原因自分を責める他人を責める
症状一日中気分が沈む浮き沈みが激しい
辛い場所場所に関係なく辛い業務時間内での会社
休日の状態一日中気分が沈む元気になる

 

表の一番上に年齢層が書かれていて、あたかも20代30代がなるのは「新型うつ病」で、若者は従来型うつ病になんかならない、ということを表しているように見えます。

 

サイ
私の症状は明らかに左と同じなんだけど、20代だと従来型うつ病にはならないの???

右側はまったく病気だと思えないんだけど、私も20代だからいま体がおかしいと感じるのはただの甘えなの?

 

また、新型うつ病について、記事によってはあたかも「若者の新型うつ病は仮病。仕事は嫌がり文句を言うくせに、休職して給料もらいながら遊んでるクズだ」と言いたげな書きぶりのモノもあります。

 

サイ
え???遊ぶ体力なんか残ってないよ、日常生活もままならないよ。

というか、そんな余裕があるならまず仕事するよ。

 

さらに、ある記事では「新型うつ病だという人間は、大企業の社員や公務員ばかり。休職して手当てをもらい、遊びほうけている」というようなことも書かれていました。

 

サイ
中小企業の人はうつ病になるけど、大企業に勤める人や公務員はうつだと偽るクズってこと?

 

もう何が何やら…

うつ病のことを調べると、若者のうつ病や新型うつ病に関して、ツッコみどころ満載の記事がたくさん出てきました。

 


 

よくよく調べてみると「新型うつ病」というのは2017ごろから、メディアに取り上げられて急に使われ始めたことばのようです。

近年つくられた新しいことばで、正式な医療用語ではありません。

 

私には、「新型うつ病」という言葉を新しくつくって、”最近の若者はなっていない!”と、ひとくくりに決めってかかって、企業が若手社員のメンタルヘルス管理に対する責任逃れをするための「若者たたき」、もしくは「大企業・公務員たたき」をメディアが扇動したがっているようにしか見えません。

 

しかし、メディアの流布の甲斐あってか、ネット検索でも真っ先にヒットしますし世の中に、

「20代30代はうつ病になんかならない、若者のうつ病はただの甘えだ。うつ病は40代、50代の責任ある立場の人間がなるものだ。」

「大手企業の社員や公務員のうつ病は、ニセモノで言語道断だ。」

というかたよった認識が少なからず生じているのではないかと思います。

 

確かに休職してその間元気に遊んでいる、という人もいるのかもしれません。

でもそれは、20代30代限定で起きることですか?

大企業、公務員限定で起きることですか?

 

「ブラック企業」や「人手不足」が深刻な問題として叫ばれる昨今、20代30代がうつ病になることはありえないことですか?

 

 

若者の死因の約半数は自殺という事実

厚生労働省は、日本人の死因、死亡率などのデータを公表しています。

 

その中で、20代から30代の死因トップは自殺、その割合は各世代の死亡者の半数近くにもなります。

毎年、20代30代の内8千人程度は、自ら死ぬことを選んでこの世を去っていくのです。

 

こうした逃れようのない事実がある中で、これらの死にうつ病をはじめとした精神疾患が全くの無関係だとは私にはとても思えません。

若者もうつ病になって苦しむ人は多くいますし、残念ながら耐えきれなくなって死という救いを選ぶ人も確実にいます。

 

 

自らのうつ病とのただしい向き合い方

今の世の中身の回りはあらゆる情報にあふれていますが、私は自身の経験をとおしてうつ病と正しく向き合うには、次の2つが重要だと感じました。

1:ネットや周りの声に流されないこと

2:怖がらずに病院に行って、専門医の力をかりること

 

1:ネットや周りの声に流されないこと

私自身、ネットで「新型うつ病」などに関する記事を見た際に強い疑念はあったものの、うつ病を認めたくない気持ちもあり、「これは甘えだ、心の持ち様で何とかなるんだ」ということに自分からしてしまいました。

しかし結局は根性論ではどうにもできず、仕事への影響を抑えられないような状況になってようやく、うつ病の可能性があることを認めて病院に行くことを決意しました。

 

自分の体のことを一番分かってあげられるのは、他でもない自分自身です。

ネット記事を信じたふりをして、根性論にはしった私が言うのもなんですが、ネット記事や周囲の声にはまったく耳を傾ける必要はありません。

大事なのは「今、自分の体に異変が起きている」という事実だけです。

 

 

2:怖がらずに病院に行って、専門医の力をかりること

自分の体とよく向き合って一人でどうにもならない異変を感じたら、できるだけ早く怖がらずに職場のカウンセラーに相談したり、精神科などを受診することを強くオススメします。

 

「うつ病かもしれない」と自ら認めることは、情けない、くやしい、恥ずかしいと感じるかもしれません。

でも、目を背けないでください。

独力でうつ病から脱するのは至難の業です。

もちろん根性論なんかでは、どうにもなりませんから。

 

今回は、以上です。

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