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FXとAI(人工知能)。個人トレーダーはいずれ勝てなくなるのか?

サムネイル:FXとAI(人工知能)

この記事を読むのに必要な時間は約8分です。

こんにちは、サイ(@saiblog1234)です。

 

キツネくん
投資の世界にもAIが入ってきてるって聞いたけれど、今からFX始めても意味あるの?
ウサギくん
今儲かっている投資家も、AIのせいでいずれ儲からなくなっちゃうの?

 

今回はそんな疑問を持つ人に向けて、「FXとAI(人工知能)」の関係についてお話します。

AIってそもそも何?

AIって新聞やニュースでもよく話題を見聞きしますが、いざ「AIとは何なのか」と聞かれると、意外と説明しづらいですよね。

実際、AI(人工知能)の定義は明確に定まっていないようなのですが、AIには次のような特筆すべき特徴があります。

AIの大きな特徴

  • 自律性人間による誘導なくタスクを実行する能力)を有する
  • 適応性経験から学習することでパフォーマンスを向上させる能力)を有する

 

金融市場でもAIによる変革が進んでいる

近年、日常生活やビジネスシーンなどあらゆる場面で、AIの浸透を実感することが増えてきましたが、それは金融市場でも例外ではありません。

金融市場においてもAIの導入が進められており、特に機関投資では大きく様変わりしてきました。

 

AIの導入事例として特に有名なのは、ゴールドマン・サックスでのAI導入です。

人件費2.5億ドル以上削減!?…AIに置き換わる「トレーダー」

-中略-

トレーダーが、アメリカでは次々とAIに置き換えられています。ゴールドマン・サックスもそうでした。ここでは数値的な事実だけ掲載します。

  • 2000年には600人のトレーダーがいたが、2017年1月現在ではわずか2人
  • 日々の取引作業は200人のITエンジニアの運用するロボットトレーダーが実施

このような事例はゴールドマン・サックスだけではなく、欧米では一般的になりつつあります。イギリスの調査会社Coalitionによれば、株式取引の45%の収益は電子取引によるものだそうです。

 

引用:幻冬舎ゴールドオンライン 2019.1.15 長谷川 貴博 著

 

この動きは株式取引だけでなく為替取引においても同様で、機関トレーダーの多くはAIによるロボットトレーダーとITエンジニアに置き換えられるようになってきています。

 

FX個人投資の現状【個人投資でのAI活用はあまり進んでいない】

ではFXの個人投資の界隈はどうなっているかというと、現状ほとんどAIは浸透してきていません。

 

現状、個人投資における自動売買の大半はシステムトレード

個人投資家も自動売買を使うことは可能です。
ですが現状その大半は、AI投資ではなくシステムトレードです。

 

システムトレードは、AIのように自ら学習・思考してトレードするのではなく、あらかじめ人間がプログラミングしたルールのとおり、淡々とトレードを繰り返すだけです。
あくまで、行動ルールを考えるのは人間です。

なお、まだまだ少なく不完全なものばかりですが、AIを活用した個人向けサービスも徐々に出てきています。

 

システムトレードについては、次の記事でより具体的に取り上げています。

サムネイル:リピート型自動売買とは
【FX自動売買・前編】リピート型自動売買とは?特徴や扱う証券会社をご紹介

この記事では、ループイフダンやトラリピなどの「リピート型自動売買」について解説します。
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AIを活用しているサービスの事例

現状、AIを個人が活用できる主なサービスとして、次のものがあります。

まだまだ数も少なく発展途上の状態です。

また、この内一つは実績が伴わなかったのか、すでにサービスを停止しています。

AIを活用しているサービス事例4つ

 

AI外貨自動積立【auじぶん銀行】

AI外貨自動積立は、AIが1ヶ月の中でより安値で購入できると判断した日に、自動で外貨預金に毎月1回だけ預け入れをして積み立てができるというものです。

AIが行動を起こすのは月に1回の預金だけで、繰り返しトレードをおこなって資金を増やしてくれるわけではありません。

AI外貨自動積立【auじぶん銀行】詳しくはコチラ

 

AI外貨予測【auじぶん銀行】

画像引用:AI外貨予測【auじぶん銀行】

AI外貨予測【auじぶん銀行】詳しくはコチラ

AI外貨予測は、過去の為替の変動から、数時間後~数日後の為替変動をAIが分析・予測するというものです。
AIが行うのは予測までで、取引は人間がその予測も判断材料の一つにして、自らおこなうことになります。

 

ちなみにauじぶん銀行の調べによると、的中率は74.5%(2017年6月28日から2019年12月31日の間で)だそうです。

 

 

テキストマイニングAI【みんなのFX】

画像引用:テキストマイニングAI【みんなのFX】

テキストマイニングAI【みんなのFX】詳しくはコチラ

テキストマイニングAIは、たとえばトランプ大統領の発言などの「為替ニュース」を材料にして売買判断をおこなうというものです。
テキストマイニング技術と心理スコアリング技術を活用し、機械学習によって相場方向を予測、それをもとに24時間自動で売買してくれます。

 

 

アルパカアルゴ【AlpacaDB, Inc.】はサービス停止…

上記以外にも、アルパカアルゴというAIを活用したサービスがありました。
その内容は、「自分が普段売り買いするタイミングをチャートやインジケーターをもとに登録していって、プログラミングをすることなしにAIに学習させ、自身のトレード手法をAIにコピーさせる」といったものでした。

 

内容だけ聞くととても良さそうなのですが、何か問題があったのか実績をともなわなかったのか、残念ながら現在はサービスが停止されています。

 

 

他にも個人向けサービスを見かけるけれど…

他にもAIを活用した個人向けサービスはチラホラ見かけますが、今のところ突出して優れたものというのは現れていないようです。

逆に「AI」と名前をつけただけの、詐欺っぽいあやしいサービスすら見かけます。

 

なおFX単体ではなく投資信託の場合は、すでに多くの証券会社がAIを活用したサービスを展開しています。

 

結局のところ、個人投資家は生き残れるのか?

さてここまで述べた通り、FX界隈の現状は、

  • 機関投資はガンガンAIが投入され、人間が淘汰されている
  • 個人投資は、いまだAIの浸透には程遠い

という状態です。

 

それでは今後、個人投資家は生き残れるのでしょうか。
ここからはあくまでも私見ですが、「まったく問題ない」と思っています。
なぜなら個人投資家の中にもAIが浸透してくれば、機関投資家が乗り換えたように個人投資家もAIに乗り換えればいいだけの話だからです。

 

現状、個人投資家はAIの恩恵をほとんど受けていない状態ですが、いずれ性能のいい個人向けサービスが台頭してくると思います。

逆にもしもそういった個人向けAIが台頭してこなければ、今と同じ状況がひたすら続くだけのことです。

 

おわりに:少なくとも今、個人がAIを気にすることは時間のムダ

5年先・10年先の未来には個人投資家の中にもAIが浸透して、勝ち負けはともかくとして個人投資の世界も様変わりするかもしれません。

しかし、少なくとも今AIを気にすることはナンセンスです。
現状は裁量でも自動売買でも、ちゃんと利益を出している個人投資家は山ほどいます。

 

例えば自分がトレードで負けるのをAIや機関投資のせいにしたり、“いずれAIが台頭してくるかもしれない”と投資に足踏みしたりするのは、まったく意味がありませんし時間のムダです。

確かに、AIについての最新情報にアンテナは張っておくべきだと思いますが、とりあえず今は個人としてやれることを淡々とやっていく他ありません。

 

それでは今回は以上です。

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