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【FX】相場の基礎的な理論の一つ「ダウ理論」。正しく理解していますか?

サムネイル:ダウ理論

この記事を読むのに必要な時間は約7分です。

こんにちは、サイです。

 

相場では、エリオット波動論、フィボナッチ、酒田五法など、相場を読み解くためのいくつもの理論がつくられてきました。

その中に、相場における基礎的かつ重要な理論の一つとして「ダウ理論」があります。

 

ダウ理論は初心者向けの本などでも取り上げられることがありますが、時にはその理論の一部だけが抜き出されることもあり、例えば、

「高値切り上げたらアップトレンド、安値切り下げたらダウントレンド」

とだけ覚えている人も意外と多いのではないでしょうか。

 

しかし実は、それだけではダウ理論の理解にはまったく足りません。

 

そこで今回は、投資をやる人だれもが一度は耳にする基礎的な理論ですが、おさらいの意味も込めて「ダウ理論」についてお話します。

 

 

ダウ理論とは?

ダウ理論は、金融ジャーナリストであったチャールズ・ダウ氏(1851~1902)が考案したチャート分析に関する理論です。

ダウ氏の没後100年以上が経過した現在でも、重要な理論の一つとして世界中のトレーダーが活用し続けています。

 

そのダウ理論は、次の6つの基本原則によって構成されています。

原則1:価格は全ての事象を織り込む
原則2:トレンドは長期・中期・短期の3つに分類される
原則3:主要なトレンドは3つの段階から形成される
原則4:価格は相互に確認される必要がある
原則5:トレンドは出来高でも確認されなければならない
原則6:トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

 

原則1:価格は全ての事象を織り込む

為替では各国の政治経済のファンダメンタルズ的な要因や、トレーダーによる売買行為などの影響を受けていて、それら全てが為替レートの値動きに反映されます。

 

つまり為替レートが今後上がるか下がるかを予想するには、外部からの影響をすべて反映している為替レートの値動きだけを見ればいいということになります。

 

 

原則2:トレンドは長期・中期・短期の3つに分類される

ダウ理論では、以下の期間でトレンドを3つに分類しています。

長期トレンド【1年から数年程度】
中期トレンド【数週間から数か月程度】
短期トレンド【1時間から数週間程度】

 

トレードの際は自身のスタイルに応じて、この分類を元に自分がどの期間のトレンドを意識してトレードするつもりでいるのかを考える必要があります。

・スキャルピングなら、短期トレンドのみを意識する
・デイトレなら、短期トレンドと中期トレンドの2つを意識する
・スイングなら、長期トレンドのみを意識する

というようにです。

 

マルチタイムフレームが重要とよく言われますし、それは全くもってその通りなのですが、スタイルによっては、例えばスキャルピングで長期トレンドを意識してもほとんど意味がありません。

自分のスタイルにあった期間のトレンドを見ることが重要です。

 

 

原則3:主要なトレンドは3つの段階から形成される

3つ目の基本原則は「主要なトレンドは3つの段階から形成される」です。

3つの段階とは、

先行期(第一段階)

追随期(第二段階)

利食い期(第三段階)

のことです。

 

ここでは上昇トレンドでの先行期、追随期、利食い期についてそれぞれ見ていきます。

 

先行期 (第一段階)

先行期 (第一段階)は、一部のトレーダーが買い集めをする段階です。

一般的に少人数の資金力のあるトレーダーなどが買い玉を集め始めることにより相場が上昇するので、比較的緩やかな動きになりやすいです。

ほとんどのトレーダーは、この段階ではまだエントリーしていいものか判別がつかないので行動を起こしにくいです。

 

追随期 (第二段階)

追随期 (第二段階)は、先行期 (第一段階)のトレンドに気づいた多くのトレーダーが各々のタイミングで参入してきます。
そのため価格が大きく上昇します。

 

利食い期 (第三段階)

利食い期 (第三段階)は、トレンドの最終段階です。
遅ればせながら価格上昇に気づいた初心者トレーダーなども参入してきて、さらに価格が上昇します。

 

しかし一方で、この段階になると先行期・追随期から買いポジションを持っているトレーダーたちはすでに十分な利益を上げているので、利食い(売り)のタイミングをうかがっています。

 

そのため少しでもトレンド崩壊の兆しが出始めると、先行期・追随期からいるトレーダーの利確、さらには遅れて入ってきた初心者トレーダーの損切りの売りを伴って、一気にトレンドが崩壊します。

 

以上のことから、先行期・追随期・利食い期を認識して、次の3つを心掛けるだけでもトレード成績は大きく改善すると思います。

①追随期(第二段階)でのエントリーを心掛ける
②利食い期(第三段階)の様相を見せてきたら、むやみに順張りで入らない
③利食い期の場合はトレンド崩壊に合わせた逆張りを検討してみる

 

 

原則4:価格は相互に確認される必要がある

4つ目の基本原則は「価格は相互に確認される必要がある」です。

 

例えば、ユーロドルで大きくレートが動いた場合、ユーロ関連の通貨ペア(ユーロ円、ユーロポンドなど)、またはドル関連の通貨ペア(ドル円、ポンド円)、もしくはその両方で何かしらの大きな変動が確認される必要があります。

 

逆に言えば、もしもユーロドルのみで大きく短期的に変動した場合などは、それはトレンドにつながる動きではない可能性が高いということです。

 

この原則を確認するためには、常日頃から関連する通貨ペア同士を同時に監視する、もしくは通貨強弱を教えてくれるサイトなどを利用する必要があります。

 

なお、通貨強弱のチェックには下のサイトがおすすめです。

 

 

原則5:トレンドは出来高でも確認されなければならない

この原則は、例えば強いトレンドが発生するときは出来高(=取引量)も同時に大きくなるということを示しています。

 

しかし為替に関してはその性質上、出来高を正確に把握することは難しいため、この原則を活かすのは少し難しいです。

 

なぜ為替の場合だと出来高を正確にできないのか、その理由に興味のある方は下の記事も合わせて見てみてください。

サムネイル:FXの出来高
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原則6:トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

この原則が6つの基本原則の中で、最もトレードに応用しやすいです。

同時に、色々な本や個人ブログで中途半端に取り上げられることもあるので、いい加減に覚えている人も多い部分でもあります。

 

まずダウ理論では、次のようなときに「上昇(下降)トレンドが継続している」と判断します。

上昇トレンドの継続
高値も安値も両方切り上げながら上昇する

 

下降トレンドの継続
⇒高値も安値も両方切り下げながら下降する

 

ここで重要なことは、高値か安値どちらか一方の切り上げ(切り下げ)だけでは、トレンド継続とはみなさないということです。
片方だけをみて「高値を切り上げたら上昇トレンド」「安値を切り下げたら下降トレンド」と覚えている人も意外と多くいるのではないでしょうか。


またダウ理論では、次のようなときに「トレンドが転換した」と判断します。

上昇トレンドから下降トレンドへの転換
⇒高値を切り上げられずに、安値を切り下げる

 

下降トレンドから上昇トレンドへの転換
⇒安値を切り下げられずに、高値を切り上げる

 

こちらも、例えば「上昇トレンドから下降トレンドへの転換」であれば、安値切り下げだけをみている人も多いのではないでしょうか。

単に安値切り下げを見るのではなく、高値を更新できなかったかどうかもチェックが必要です。

 

以上4つの、トレンドの継続・転換パターンを正しく理解して覚えておくだけでもチャートの見え方が変わり、不用意な場面でのエントリーが減るのでかなりトレード成績も変わると思います。

 

 

ダウ理論を正しく理解するだけでも成績が向上するかも!?

今回、一通りダウ理論について説明しましたが、特に大事なのは

原則2:トレンドは長期・中期・短期の3つに分類される
原則3:主要なトレンドは3つの段階から形成される
原則6:トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

この3つです。

 

この3つを理解したうえで

・自身のトレードスタイルにあったトレンドを認識し、追随期に勝負を仕掛ける

・トレンドが転換しそうなら手仕舞いする

・利食い期は、トレンド崩壊を見越して逆張りを仕掛ける

・トレンドが不鮮明な時は手を出さない

これらをひたすら繰り返すだけでも、十分にトレードはうまくなると思います。

 

ぜひダウ理論を頭に入れて、トレードの実践・検証をしてみてください。

 

今回は以上です。

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