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FXの「窓」とは?「窓埋め手法」は勝てる手法?

サムネイル:窓埋め手法

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こんにちは、サイです。

 

FXをはじめ、投資の世界には「」というものがあります。

キツネくん
窓って何?
ウサギくん
「窓」を活かした手法があるって聞いたけど、具体的にはどうやればいいの?
窓を活かすと勝てるの?

 

今回はそんな疑問を持つ人に向けて、FXの「」についてお話します。

 

 

FXの窓とは?窓埋め手法とは?

窓とは、「レートの値が飛んでチャートにできるすき間」のことをいいます。

元のレートに対して上方向に開いた窓を上窓、下方向に開いた窓を下窓といいます。

チャート-上窓

チャート-下窓

 

 

また窓埋め手法とは、為替レートが窓を埋める方向に動きやすい」という性質を活かした手法のことです。

 

上窓が開いた場合は、元のレートに向かって上昇していくことを想定して買い方向でエントリー、窓が埋まったら利確することで利益を出すことができます。

下窓が開いた場合は、その逆です。

 

 

なぜ窓ができるのか?

FXでは、次のときに窓ができやすいです。

① :週明け月曜日の朝
② :レートが急変動して流動性が落ちたとき

 

①:週明け月曜日の朝

週明け月曜日に開く窓には、イスラム圏の国の市場が関係しています。

 

為替は、日本・アメリカ・ヨーロッパなどの多くの国々が、土日に市場がお休みになります。

しかしイスラム圏の国では、金曜日がお休みで土日も市場が動いています。

 

イスラム圏の国の市場のみが動いている間は、日本・アメリカ・ヨーロッパなど市場の大部分を占める国々が休みなので、変動幅は通常それほど大きくありません。

しかし、土日にトランプ大統領の重要発言などファンダメンタル的に市場を大きく変動させる要素が発生したりすると、その間にもレートが大きく変動してしまいます。

 

そうすると月曜日に、市場が開場した際に窓ができるのです。

 

②:レートが急変動して流動性が落ちたとき

為替レートは、重要指標などファンダメンタル的な要因を受けて注文が殺到し、急変動することがあります。

その際、それらの注文が速やかにさばかれずに流動性が落ちると、レートの値が飛んで窓ができることがあります。

 

なお窓埋め手法は、①のパターンのときに使われる手法です。

 

 

なぜ窓は埋まるのか?

窓ができる理由を話しましたが、ではなぜその窓は埋まるのでしょうか。

その仕組みは、「相場参加者の心理」を追っていくと理解できます。

 

ここでは例として、下のチャートのように20pips下窓が開いたときの相場参加者の心理を想定してお話します。

チャートー窓-事例

 

まず前提として、仕組みを知っているかは別として窓が埋まりやすいということは多くの相場参加者にとって周知の事実である」ということを踏まえた上で、

①前の週に売りポジションを持ち越した人

②前の週に買いポジションを持ち越した人

③窓埋めを狙っている人

この3者が窓をみたときに、どういう反応をするのかを考えてみましょう。

 

 

①前の週に売りポジションを持ち越した人の心理・反応

サイ
窓が開いて、運よく棚ボタで20pipsの含み益が出た。

窓は埋まりやすいし、さっさと利確して(買って)しまおう!

 

②前の週に買いポジションを持ち越した人の心理・反応

キツネくん
窓が開いて、運悪く20pips含み損が増えた…
利益は諦めるが、窓は埋まりやすいし窓埋めまでは損切りせずに様子を見よう。

 

③窓埋めを狙っている人の心理・反応

ウサギくん
ラッキーなことに窓が開いた!
窓は埋まりやすいから、買いでエントリーして利益を狙おう。

 

端的に整理すると

①の人⇒買いで利確
②の人⇒窓埋めまで様子見
③の人⇒買いで新規エントリー

というように、短期的に買いの動きが強くなります。

 

以上のとおり、「窓は埋まりやすい」と多くの相場参加者が知っていると、実際にそれを元に対応して本当に窓が埋まります。

 

 

注意!窓埋めは100%起こるわけではない

もちろん窓は100%埋まるというものではありません。

 

例えば、土日にアメリカにとってネガティブな情報があって、リスクオフに動いてドルが売られ、窓が大きく開くパターンがあったとします。

その際、窓が開いた後も飽き足らずリスクオフの流れが続き、窓を埋めずにドルがひたすら売られ続けることもあります。

 

下のチャートは2020年3月9日のUSD/JPYチャートで、実際に窓が埋まらなかった事例です。

コロナ時-チャート

 

このときは、新型コロナ禍の影響でリスクオフに動き、約90pipsもの下窓が開きました。

しかし窓を埋めることなく、その後さらにリスクオフに動いて300pips以上も下げてしまいました。

 

 

窓埋め手法は勝てるのか?

先に示した通り、窓埋めには明確な理由があるので、窓埋め手法が勝ちやすい手法であるということは間違いありません。
しかしそれでも、私自身は次の4つの理由から窓埋め手法を使っていません。

 

私が窓埋め手法を使わない理由4つ

①:早朝はスプレッドが広がるため、エントリータイミングをつかみにくいから

②:損切り幅を設定しづらい場合があるから

③:日本の証券会社はサマータイム中、海外の証券会社より取引開始時間が遅くなるから

④:最大でも週1回しかトレードチャンスがなく、感覚が養えないから

 

 

①:早朝はスプレッドが広がるため、エントリータイミングをつかみにくいから

窓埋めを狙う早朝は、市場参加者が少なく流動性が落ちていてスプレッドが広がったまま、しばらくの間安定しません。

そのため、エントリーのタイミングを図りづらいです。

 

また窓が10~20pips程度だと、スプレッドの安定を待っている間にサッサと窓が埋まってしまい、チャンスを逸することもあります。

 

 

②:損切り幅を設定しづらい場合がある

先にも述べた通り、窓はその仕組み上埋まりやすいですが100%埋まるわけではないので、当然ながら損切りをすることも想定しておかなければいけません。

 

ここでまず、下記のチャートを見てください。

20200518-ドル円チャート

 

これば、2020年5月18日のUSD/JPYチャートです。
あまり大きくはありませんが、下窓ができています。

 

もしここで私が買いエントリーするとしたならば、利確ラインを窓を埋める価格、損切りラインを直近安値(①の部分)の外側に置きます。

しかし、この場合は直近安値=損切りラインが遠すぎてリスクリワードがかなり悪くなります。

 

実際、この場面では窓を埋めていますし結果論で言えば買いでエントリーしていれば勝てたわけですが、ちょっと入りたいとは思えません。

 

このように、窓埋め手法では損切り設定が難しい、リスクリワードがあまりよくない状況になることもよくあります。

 

 

③:日本の証券会社はサマータイム中、海外の証券会社より取引開始時間が遅くなるから

まず、下の画像を見てください。

 

こちらは、「AXIORY」というアメリカに本社を置く証券会社の取引時間を示したものですが、アメリカやヨーロッパはサマータイムがあるのでご覧の通り、

・夏時間⇒朝6時過ぎから取引可能

・冬時間⇒朝7時過ぎから取引可能

となっています。

 

しかし日本はサマータイムがないので、日本のほとんどの証券会社が夏・冬関係なく朝7時から取引が可能になります。

 

すると夏時間中は、アメリカ・ヨーロッパの証券会社では1時間はやくスタートしているので、日本の証券会社で取引可能になるまでの間に窓が埋まってしまうということが頻繁におきます。

 

 

④:最大でも週1回しかトレードチャンスがなく、感覚が養えない

私が窓埋め手法を使わない、いや、使えない一番の理由がコレです。

 

トレードは、ある種スポーツやゲームと同じで、繰り返しやることで養われていく実戦感覚というものがあります。

 

例えば野球だと、普段の練習でピッチャーが投げるボールに目を慣らしたり、バットを振ることに慣れたりしておかないと、本番の試合でヒットを打つことは難しいですよね。

 

トレードも同じです。
日頃から検証なり練習なり実践なりを繰り返しおこなわないと上手くできません。

 

そう考えたとき、窓埋め手法は最大でも週1回しかトレードチャンスがなく、なかなか経験を積めません。

 

キツネくん
窓埋め手法以外の手法で、日頃からトレードしていたら大丈夫じゃないの?

こう思う人もいるかもしれませんが、それもまた難しいです。

 

例えば順張り手法・逆張り手法・窓埋め手法はそれぞれ、ほぼ別物です。
日頃から順張り手法をやっているからといって、逆張り手法・窓埋め手法ができるようになるわけではないですし、その逆もまたしかりです。

 

もちろん実践の機会が少なくても、テスターを動かして練習したり検証を繰り返したりすれば、実力をつけることができます。

ただ、日に何度もあるチャンスのためならまだしも、月に数度しかないチャンスのために、テスターを動かして練習をたくさんやるのは時間がかかってかなり大変で、労力に見合う成果が得られるのか疑問です。

 

 

まとめ【窓埋め手法は勝ちやすい手法だけど…】

窓埋め手法は、ちゃんと仕組みがある勝ちやすい手法です。

ただ、トレードのチャンスがとても少なく、実践経験も積みにくいのが難点です。

 

私個人としては、

窓埋め手法はもしやるにしても、自身のメイン手法が他にちゃんと確立された状態で、追加の手法として用いる程度がいい

と考えています。

もちろんそれも、しっかりと検証・練習・実践を積むことが前提で、ですが。

 

それでは、今回は以上です。

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