うつ病

うつ病で仕事を辞めても大丈夫?私がうつ病で公務員を退職した理由

サムネイル:うつ病で退職するのはあり?

この記事を読むのに必要な時間は約7分です。

こんにちは、サイです。

 

うつ病を患っている方の中には、今まさに仕事を辞めるべきかどうか悩んでいる人もおられると思います。

 

そこで今回は、うつ病で公務員を退職した私自身の退職した理由も交えて、「うつ病で仕事を辞めるべきか」についてお話したいと思います。

 

うつ病で仕事を辞めるべきか?

仕事を辞めるかどうかを判断しようとするときは第一に、仕事がうつ病の原因の一つになっているかどうかを考える必要があります。

 

仕事がうつ病の一因ではない場合

仕事がうつ病の一因ではない場合は、仕事を辞める必要はまったくありません。

治療・休養をすると同時に、他のうつ病の原因を取り払ってうつ病が治れば、元通り働くことができるでしょう。

 

仕事がうつ病の一因である場合

仕事がうつ病の一因である場合は、退職するというのも一つの手です。

 

もちろん、業務量を減らしてもらったり、配属先を変えてもらったりするという方法で解決できればそれが一番いいと思います。

しかし、それができない環境にいる人もいますよね。

 

退職は最終手段だと思いますが、決して間違った方法ではありません。

 

よく「うつ病の間は重要な判断を避けた方がいい」と言われますが、仕事が一因ならとっとと辞めて原因を取り払うのもアリです。

判断を先延ばしにしたところで原因を取り払うか緩和できない限り、うつ病はよくなりません。

余計に長引かせるだけです。

 

また、「精神科にかかりさえすれば、うつ病を治せるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、残念ながらそんなに甘くもありません。

重いうつ病の場合だと、原因をそのままにしたまま薬や通院のみでうつ病を治すのはかなり難しいです。

 

もちろん根性で治すなんてのは、さらに論外です。

 

 

私が公務員を退職した理由

私は以下の7つの理由から、仕事をしながらうつ病を治すのではなく、一旦退職してうつ病を治してから、リスタートすることを選びました。

理由1:仕事もうつ病の原因の一つだったから

理由2:うつ病がいつ治るかまったく予測できなかったから

理由3:うつ病は再発率も高い病気だから

理由4:職場の同僚に迷惑をかけたくなかったから

理由5:そのままだと自殺してしまいそうだったから

理由6:さしあたってのお金があったから

理由7:まだ20代だったから

 

 

理由1:仕事もうつ病の原因の一つだったから

私が公務員を退職した理由の中で、これが一番重要な理由ですね。

決して仕事だけがうつ病の原因ではありませんでしたが、間違いなく原因の一つでした。

 

また辞めるのではなく業務量を減らす、異動して環境を変えるという選択肢も、私にはあまり考えられませんでした。

 

業務量については、“公務員って、定時でみんな帰ってそう”というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、民間企業と一緒でそれは部署によります。

私のいた部署は結構ハードで、みんな自分のことで精一杯の中、「すみません、体調がおかしいので、私の業務を一部減らしてください」なんて口が裂けても言えませんでした。

 

また私は公務員といっても事務職ではなく、建築系専門職だったため人手も部署も限られており、異動して仕事の内容や環境を変えるという選択肢を取るのもかなり難しかったです。

 

 

理由2:うつ病がいつ治るかまったく予測できなかったから

私は1年間通院して、薬を飲みながら仕事をしていましたが、あるとき限界を超えて動けなくなり仕事を一旦休職しました。

 

すでに1年もの間、通院と投薬ではうつ病を治せずにいたので、そこから付け焼刃で休職したところでとてもではありませんが、わずかな期間で回復するとは思えませんでした。

また、休職期間中に今後を考えたとき、復職後に元気になって働いている自分がまったく想像できませんでした。

 

 

理由3:うつ病は再発率も高い病気だから

医療法人社団 同友会のホームページでは、うつ病の経過について次のように記されています。

うつ病は、基本的には症状が完全に良くなり、後遺症は残さず、精神機能がうつ病になる前の水準に戻る病気です。

しかし、再発しやすく、慢性化することもあります。

 

うつ病からの回復後に、再び症状が出現することを「再発」といいます。

1回目、2回目、3回目の再発を経験した患者のその後の再発率は、それぞれ約50%、約70%、約90%と報告されており、再発を繰り返すごとにその後の再発の危険性がさらに高まります。

引用:同友会メディカルニュース うつ病について

 

うつ病の再発率は50%もあるそうです。

2人に1人は再発してしまうといわれているんです。

 

また、再発を繰り返すほどその後の再発の危険性も高くなっていきます。

3回再発することまでざっくり計算すると、3人に1人はずっとうつ病の地獄から抜け出せないということになってしまいます。

 

私がその1人にならない確証がない、むしろその1人になってしまいそうな予感の方が大きかったので、仕事を辞めて治療に時間をかけたいと思いました。

 

 

理由4:職場の同僚に迷惑をかけたくなかったから

仕事を続けるという選択をした場合は、「リワークプログラムをしながら復職を目指す」という選択肢もありました。

大変ありがたいことに、上司も働けなくなって休職した私に、リワークプログラムを勧めてくれました。

 

また、私の職場では他にも体調を崩す人がいて、すでにリワークプログラムを受けていた人もいました。

そういった人に対して私はネガティブな感情を抱くことはなく、むしろ応援する気持ちがあったのですが、いざ自分自身が同じ立場に置かれるとそれは全く耐えがたいものでした。

 

私が他のうつ病の人に対してネガティブな感情を抱かなかったように、同僚が私の存在を迷惑だと受け取るかどうかなんて相手次第です。

でも私は「人に迷惑をかけるぐらいだったら、とっとと辞めた方がはるかにマシだ」と思いました。

 

なお、もちろん私が辞めれば、これまで私という人材にかかったコストは無駄になりますし、人手が減りますから一時的に迷惑はかかります。

でも、治るかわからない状態で、ズルズルと迷惑をかけ続けるよりはずっといいと思いました。

 

 

理由5:そのままだと自殺してしまいそうだったから

休職せざるを得なくなったころは、うつ病の症状の一つである「希死念慮」のせいで、毎日24時間「死にたい」「解放されたい」「消えてなくなりたい」と考え続けていました。

冗談抜きで、そのままでいたらいずれ行動に移していたと思います。

 

なお、「希死念慮」については別途記事を書いていますので、関心のある方はぜひそちらもご覧ください。

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理由6:さしあたってのお金があったから

当然ですが、経済面も重要な判断要素ですよね。

私は独り身で、しばらく収入がなくても暮らせる貯金もありました。

 

ただ、経済的な余裕がなかった場合でも、本当に働けそうになければ一旦辞めて治療に専念する選択肢をとってもいいと思います。

 

なかなか抵抗があるかもしれませんが、失業手当や障害者支援、生活保護など公的支援を頼るというのも一つの手です。

ちゃんと治療ができず八方ふさがりになって、長い間うつ病に苦しむことになったり、自ら死んでしまったりするよりはいいですから。

 

 

理由7:まだ20代だったから

私の場合は仕事を辞めた時にまだ20代後半でした。

20代と言えど転職で辞めるのとは違い、先の見通しが全くない状態での退職でしたが、一旦辞めても体さえ元気になればリスタートがきれるだろうと考えました。

 

 

退職して後悔はあるか?

私は、公務員という世間的に見れば超安定している職を辞めました。

しかし、その決断に対して全く後悔はありません

 

なぜなら仕事を辞めた後、時間はかかりましたがうつ病がちゃんと寛解しましたし、何より人に迷惑をかけ続けなくて済んだからです。

 

やはり一番はうつ病が寛解したことで、自分の選択が間違いではなかったと思うことができましたし、回復した今振り返ってみても、仕事と治療の両立はやはり自分にとって難しかっただろうとも思います。

 

 

まとめ

私は自身の経験を通して、うつ病を治すためなら仕事を辞めるのもアリだと思っています。

 

医者や周りに「うつ病の間は、重要な決断をしない方がいいよ」と言われるかもしれませんが、もし仕事が原因の一つなら、その原因を何とかしないとそもそもうつ病を治すのは難しいと思います。

それにズルズルと判断を先延ばしにしていたら、時間ももったいないですよ。

 

周りの声も大事ですが、なぜ自分はうつ病になったのか、どうすればうつ病を治せるのかを、自分でよく考えて判断することが何より大事です。

 

なお私は、うつ病が寛解した後に次の本を読んで、「退職して、しっかりとうつ病を治す」という判断をしたことに自信が持てました。

今まさに悩んでいる人も、うつ病が治った後の人も、ためになると思うので興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

 

今回は以上です。

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