うつ病

うつ病の症状の一つ「希死念慮」とは?「希死念慮」を取り去る対処法は?

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こんにちは、サイです。

 

今日は、私がうつの症状の中で特にツラかったものの一つ、「希死念慮」についてお話します。

 

希死念慮とは?

希死念慮(きしねんりょ)とは、自らの死を願う気持ちのことです。

 

うつ病などの精神疾患を抱えている場合に起こることが多く、必ずしも自殺に直結するわけではありませんが、自殺に至る可能性も十分にある看過できない症状の一つです。

 

さて、長い人生、だれしも一度は「死にたい」と思ったことはありますよね。

 

あなたも経験ありませんか?

・テストの成績がめっちゃ悪かった。あ~、死にたい。

・告白したらフラれた。悲しい、死にたい。

・仕事で失敗した。恥ずかしい、申し訳ない、死にたい。

などなど。

 

でも、こういう「死にたい」って、四六時中考えるわけでもないし、長くても数日もすればサッパリと忘れてしまいますよね。

 

しかし、うつ病などの精神疾患の症状として希死念慮とは、そういった一時的に「死にたい」と思ってしまうものとはまったく違います。

「死にたい」という願いが頭にこびりついて離れなくなり、人によっては自殺を実行させるほどの恐ろしい症状です。

 

 

私が経験した希死念慮

私は就職して5年目に仕事が多忙であること、家族が大病を患ってしまったことなど、いろいろな要因から不安やストレスを感じていて、徐々に不眠や強い気だるさなどの身体的不調もあらわれることが多くなっていました。

 

そしてある時から突然、ふと頭をよぎりはじめます。

サイ
………死にたい。

 

何か明確な一つの原因があったわけではありません。

仕事や人間関係、家庭のこと、自身の体調のことなどの色々な壁にぶつかりながらも、何とか自分なりに気を張って頑張っていました。

しかしそのさなかに、張り詰めた糸が切れるかのようにフッと湧いてきたのです。

 

「死にたい」と。

 

一度その思いが露出すると、私の頭の中は大きく、勢いよく変わり始めます。

死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい

 

死にたいという思いが、私の頭の中を四六時中駆け巡るようになります。

 

希死念慮があらわれるようになった当時の、私の頭の中のイメージはこんな感じです。

 

イメージ図:希死念慮時の頭の中

 

毎日24時間、死への渇望に囚われていました。

こんな状態では、普通の思考、普通の生活を送れるわけもありませんよね。

 

さらに、ものすごい体の気だるさや不眠など、肉体面にあらわれるうつ病の症状も同時におきていて、「肉体的苦痛から解放されるために死にたい」という願いも強くありました。

 

うつ病の際の希死念慮は、症状の一つであって、自分の感情でコントロールできるものでは決してありません

 

体もおかしい、頭も死に囚われてまともに機能しない、自分では最早どうにもできない。

私にとっては、まさに地獄の日々でした。

 

 

希死念慮と自殺の関係

希死念慮が起こったからといって、すぐさま自殺するわけでもありません。

 

「死にたい・・・」という願望が、「死のう」という能動的な思考に変わったときに、自殺を実行に移す可能性が生まれます。

 

ちなみに私の場合も、何度か「死にたい」が「死のう」に変わることがありましたが、自殺を実行に移すことはありませんでした。

もう精神的にも肉体的にも極限状態で、死にたいとひたすら願い続けていたのですが、目の前にあったほんの小さなハードル、

“死んだら後始末を両親にさせることになる、迷惑かけたくないな”

“部屋で首を吊って死んだら、不動産屋さんやご近所に迷惑をかけるな”

“自分のことを気にかけてくれる家族、先輩、上司、友人。みんないい人たちなのに、自分のせいで心にキズを負わせてしまうかもしれない、いやだな”

「自分のせいで人に迷惑をかけたくない」というハードルを、私は踏み越えることができませんでした。

 

肉体が極限に近づくと、死に対する恐怖はかなり薄れてきます。

なぜなら、死は苦痛から解放される残された唯一の手段で、死は「願い」であり「救い」ですから。

 

また、「死にたい」と思うと同時に私は、「誰にも迷惑をかけることなく、自分という存在を消し去りさりたい自分の大切な人たちの心や記憶から消え去りたいという思いもありました。

 

でも、自分の存在や記憶を他人から消し去るなんて、物理的に不可能ですよね。

 

情けないですが「死のう」という時でさえ、人に迷惑をかけたくないという感情が勝ってしまい、自分本位に実行に移すことができなかったのです。

 

 

希死念慮を取り去るには

うつ病の際の希死念慮は、うつ病の症状の一つです。

なので、希死念慮を取り去るには、うつ病の治療に専念すること です。

 

うつ病が治れば希死念慮もなくなります。

そのためには早めに病院を受診し、専門医の力を借りましょう。

 

ちなみに私の場合は、心療内科に通い治療を受けながら仕事を続けましたが、仕事と治療を両立できなかったので休職。

最終的には一旦仕事を退職して、休むこと・治療をすることに専念し、うつ病がよくなったら再度スタートするという道を自分で選びました。

 

治療に専念した結果、現在の私のうつ病は寛解状態にまでいたり、希死念慮もほぼなくなりました。

まだ、本当にごくたまに体調を崩して、希死念慮をはじめとしたうつ病の症状がひょっこりと顔を出すこともあります。

でも、1日2日あれば回復するレベルで、今はもう大した問題ではありません。

 

 

おわりに

私は自身の経験を通して、うつ病を治す、ひいては希死念慮を取り去るためには、以下のプロセスが必要だと考えています。

プロセス1:自身がうつ病である可能性があること、希死念慮という症状があることを認める

プロセス2:認めたうえで、早めに精神科や心療内科を受診して力を借りる

プロセス3:治療を優先し、うつ病と希死念慮を治すことに専念する

 

私はお恥ずかしい話、自分自身ではどのプロセスも上手くできませんでした。

 

うつ病を認めるのがイヤで、限界ギリギリまで耐えてから病院に行きましたし、仕事最優先で、治療も薬頼みの他力本願にしてしまいました。

そして最終的には仕事と治療を両立できず、仕事を辞めて体がちゃんと良くなってからのリスタートを選びました。

 

ですので自身の経験を通して、反面教師としてどのプロセスも重要なことだと言えます。

 

もしも今これを読んでくださっているあなたが、うつ病や希死念慮に悩み、つらい思いをしているのならば、まずは自分にしっかりと向き合ってください。

そして、周りの力を借りながら、適切な治療をする道をぜひ選択してください。

 

今回は以上です。

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