さみしい夜にはペンを持て

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日記を書いたことはありますか?

私は学生時代に宿題を出されて以来かもしれません。その頃は文章を書くことに抵抗感があり日記にあまり良い思い出はありません。

今回紹介させて頂く、この本はそんな経験をお持ちの方には刺さる内容だと思います。

主人公はなんとタコの中学生「タコジロー君」です。
この本は中学生向けに書かれた本かもしれませんがアラフォーの私にも刺さりました!

周りの人間関係に悩むタコジロー君が日記を通して、大きく成長する姿が描かれています。

『嫌われる勇気』古賀史健による、13歳から読める「自分との人間関係」を構築できる本。
一生自分の頭で考え続けたい人へ。

ポプラ社ホームページより(https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008431.html)
目次

この本を読んでほしい人

  • 友人との関係に悩んでいる学生の方
  • そんな我が子の悩みに気づきながらも支え方がわからない親御さん
  • 自分の想いや感情を相手に伝えることが難しいと感じている方
  • 文章を書く仕事をしている方。ブロガーさん。

どんな本なのか

ストーリー仕立てになっているので、自己啓発本を読んでいるというよりは小説を読んでいる感じに近いです。
主人公の「タコジロー」が「やどかりのおじさん」から日記を書くことを教わり、それをきっかけに成長していく姿が描かれています。

著者の方が「嫌われる勇気」を書かれた古賀史健さんです。
嫌われる勇気の時は「哲人」と「青年」による会話劇が繰り広げられましたが、今回は「タコジロー」と「やどかりのおじさん」です。
内容は違いますがイメージとしては「嫌われる勇気」の中学生版というイメージです。とても読みやすいです。

嫌われる勇気についても書評を書かせていただいているので良かったらお読みください。

心に響いたところ

日記を書く

書くことは考えること

おしゃべりをする時に、何も考えずにひたすら頭に思いついたことを話すという経験はありませんか?

家族や親しい友人などと話すときには、考えるよりも先に口が勝手に話し出すこともあります。
それは全然OKです。おしゃべりというのはそういうところが楽しいのだと思います。

しかし書くという行為には必ず「考える」が付いてきます。
考えを伴わない文章はありません

そして「考える」ということは「答えを出す」ということにつながります。
書きながら考えていけば、いつか自分なりの答えを導き出すことができます。

私もこのようにブログという形で文章を書いていますが、「ブログ」には答えが必要です。
悩みを抱えている人に見て頂くためにはブログの中で私が導き出した「答え」を提示する必要があります。

言葉を決めるのが早すぎる

友達と映画を見てすごく感動したとします。映画を見終わったあとどんな会話をしますか?

「すごかった」「びっくりした」「感動した」

私はこんな感想になってしまいがちです。
ブロガー失格ですね。

私たちはいつも使っている言葉や一般的によく使われている言葉をどうしても使いがちです。

きっと心に響く映画を見たときは主人公のセリフやハラハラするアクションシーン、別れや再会のシーンで胸を打たれた感覚などたくさんの名シーンを見たはずです。でも出てくる言葉は「よかった」「感動した」

真剣に言葉を探すことが億劫になっていると思います。書くことで自分の気持ちを表現できるようにすることが大切です。

以前書いたこちらの本でも思考力を高めるために立ち止まって考えることを学びました。

スローモーションの文章

前述した通り言葉を磨くことは大切です。語彙力は増えれば増えるほど選択肢は広がります。
つまりは「できること」が増えていきます。

ゲームをする方はわかると思いますが、ゲームの序盤は「できること」が少ないです。
キャラクターのレベルが上がると新たな技を覚えたり、強い武器が手に入り楽しくなってきます。

文章でも同じで表現力にあたる「できること」が増えると文章の幅が広がります。
文章を書くときに一つの出来事を単に一言で片づけてはいませんか?

例えば「会社に行く途中で雨が降ってきた」という出来事がありました。
これでは味気ないですよね。

これに表現力を加えると

その日はとても急いでいたので家を出る前に天気予報のチェックを怠った。通勤途中で雲行きが怪しくなってくるのを感じつつも急いで駅へと向かった。途中で傘を手に持つ学生さんたちを横目に見ながら走っていると案の定雨が降ってきた。最悪だ!多少の雨ならば大丈夫と思っていたがだんだんと雨足は強くなってくる。これから電車に乗るのにずぶ濡れのスーツは嫌だ。折り畳み傘も持っていない。自分の愚かさに嘆きつつもどうしようもない…

というように細かい部分まで描写すると出来事がスローモーションになり、その時の気持ちが文章に表現されます。

書籍の中では「アイスクリームを食べた」という文章をこの方法を使って詳しく解説してあります。
私の考えた上の文章よりもわかりやすいのでぜひご確認ください。

読みたいから書いている

日記は誰のために書いているのでしょうか?

おそらく自分の為ですよね。日記は「未来の自分」に向けて書く人もいます。

人は忘れる生き物です。昔あった出来事やその時の感情を事細かに覚えていることは余程ないと思います。
「未来の自分」はその日記を読みたがっています。将来の自分が読みたいから今の自分が日記を書いているんです。

つまりは自分の日記のファンは自分ということです。ファンは次の日記を楽しみにしています

ブロガーである私は悩んでいる読者の方の為にブログを書いているつもりでしたが、もしかしたら自分の為にも書いているのかもしれません。
自分が自分のブログを読みたくなかったら人には届きませんね。

まとめ

日記

日記のことを今まで深く考えたことはありませんでした。単純に今日のことを書いてメモしておくくらいのイメージでした。
しかし日記には出来事ではなく考えたことを書くという意味があることを知りました。

未来の自分に向けて書くことによって答えを導いてあげること、表現の幅を上げて未来の自分に感動を伝えたいと思うようになりました。

私が普段書いているブログは日記とは違いますが「答え」を出して読者の方に少しでも良い方向へ進んで頂くという自分が課した使命があります。

学生時代に戻ったときのように悩みを抱えていた自分を思い出し、今の自分を変えてくれる一冊になりました。

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